
桜が満開の並木道で、ピンクの着物に身を包んだ主人公はある重大な任務の真っ最中でした。彼女の任務はお花見の特等席をキープすることでしたが、気合いを入れて選んだ着物が周囲の桜の色と完全に同化してしまいます。遠くから見ると、まるで桜の景色からひょっこり顔だけが出ているような状態です。スマホが鳴り、友人からどこにいるのか見つからないと連絡が入ります。彼女が桜の木の前にいるよと手を振るものの、友人たちは彼女の目の前を何度も素通りしていきました。本当に桜と同化しすぎて誰も気づいてくれないと彼女がクスッと苦笑いした瞬間、ハラハラと落ちてきた桜の花びらが頭の上にぽつりと乗りました。ようやくその姿を見つけた友人たちは、神がかった隠れ身の術だと大爆笑。その場が一気に和み、持ってきたお団子を食べながら、忘れられない賑やかなお花見が始まりました。
Senbonzakura yoru ni magire